ここでは、ワイシャツをクリーニングに出すメリット・デメリットや、出し方、頻度やかかる時間まで、全ての疑問にお答えしていきます。
ワイシャツってクリーニングに出した方が良いの?自宅で洗った方が良いのかな?料金とか色々気になる・・・
ワイシャツは仕事で着用するため、普段着よりも仕上がりに気を遣うものです。
パリッとしたワイシャツに袖を通すと気持ちよいですし、着ている人の印象もアップします。
しかし、かといって自宅での洗濯・糊付け・アイロンがけは手間の掛かる作業でので、クリーニングを検討する方も多いと思います。
目次
ワイシャツはクリーニングに出すことを基本的にはおすすめします。
とはいえ、ワイシャツをクリーニングに出すにはメリット・デメリットがありますので、それぞれ把握しておきましょう。
ワイシャツをクリーニングに出す場合のデメリットは2点あります。
ワイシャツをクリーニング出す最大のデメリットはお金がかかることです。
ワイシャツ一枚あたりのクリーニング料金相場が200円なので、仮に1週間分まとめて出すとしたら、週に5枚分で1,000円程度かかります。
項目 | 1枚の料金相場 | 1週間にかかる料金 | 1ヶ月にかかる料金 |
---|---|---|---|
ワイシャツクリーニング料金 | 200円 | 約1,000円 | 4,000円 |
ひと月に換算すると約4,000円で、高額ではないにせよ積み重なると家計の負担になりかねません。
一方、ワイシャツの洗濯とアイロンがけを自宅で行うと、手間はかかりますが、出費は水道•洗剤•電気代がわずかに掛かる程度で、コストは低くなります。
ワイシャツをクリーニング出すと自宅で洗うよりも傷みやすいのが2つ目のデメリットです。
クリーニング用の洗剤は、家庭用のものより洗浄力が強いため、汚れ落ちは良いのですが、頻繁にクリーニングするとワイシャツの生地に負担がかかります。
特に安価なチェーン店などでは効率を重視し、プレス機で乾燥とシワ伸ばしを同時に行う場合が多いです。
そうなると、半乾きのワイシャツを乾かすため、高温のプレス機に長時間あてることになるので、生地が傷みやすくなります。
さらに、プレス機の当て方によっては、ボタンが欠けたり、取れてしまうこともあります。
また、ほとんどのワイシャツに使われている襟・袖の芯は熱に弱いので、クリーニングで高温の水で洗ったり、高温のプレス機にかけることで縮むことがあります。
ワイシャツをクリーニングに出すときのメリットは、次の3つです。
ワイシャツをクリーニングに出すと、自宅で洗うよりも圧倒的に綺麗に仕上がります。
クリーニングでは洗浄力の強い洗剤と50度前後の湯洗いで、汗や皮脂の汚れをしっかり落としますし、シミ抜きも行ってもらえる店もあります。
また、多くのクリーニング工場では洗濯のりが付いた状態で立体プレス機にかけることで、家庭のアイロンがけよりもパリっと仕上げます。
プレス機の高温による殺菌効果もあり、衛生的です。
ワイシャツをクリーニングに出すと、汚れや黄ばみが残りにくくなります。
ワイシャツの黄ばみ・黒ずみは、落としきれなかった汗・皮脂汚れが酸化することが原因です。
家庭での洗濯は洗浄力に限界があり、汚れは蓄積しやすくなりますが、クリーニングは高温の湯洗いと洗浄力の高い洗剤を使うので、徹底的に汚れを落としてくれて変色の防止になります。
また、クリーニングで使われる洗濯のりには、ワイシャツの汚れを予防する効果もあります。
洗濯のりが繊維を覆うことで、生地を汚れから守っているのです。
しかも洗濯のりは水洗いで落ちますので、衣類に残る心配はなく、肌が弱い方でも安心です。
ワイシャツをクリーニングに出すと自分で洗濯とアイロンをする手間がなくなります。
主婦や独身のサラリーマン、共働きの家庭にとって、毎日の洗濯やアイロンがけは大変な作業です。
特にワイシャツは袖や襟元に細かいシワが寄りやすく、アイロンがけに時間もかかります。
しかも夏場のアイロン掛けは暑いことと、乳幼児がいる家庭では危険が伴いつい先延ばしになりがちです。
その点、クリーニングに出してしまえば大幅な時短になります。
一着150円~300円程度で洗濯・アイロンがけのストレスから解放されるので、費用対効果がとても大きいと言えるでしょう。
ワイシャツをクリーニングする際の出し方は次の手順です。
ワイシャツクリーニングの出し方の手順 |
---|
①ポケットやボタン、シミの位置を確認する |
②ビニール袋に入れて持っていく |
③受付でオーダーするコースを選ぶ |
④納期を聞いて取りに行く |
上記、ワイシャツクリーニングの出し方の手順について詳しく解説します。
ワイシャツをクリーニングに出す前に、次の確認をしましょう。
上記を事前に把握しておくことで、万が一クリーニング事故でボタンが取れたり、汚れが付いたという時にトラブルを回避することができます。
また、シミ抜きは別途注文が必要な場合も多いので、シミや汚れの位置は確認しておくのがおすすめです。
ワイシャツをクリーニング店に持っていく時は、ビニール袋に入れて持っていくのが良いです。
たまに、ハンガーにかけて持っていく方もいるのですが、そのまま出してしまうとハンガーを捨てられてしまう場合があります。
ビニール袋に入れていくと、途中で捨てられたりポケットに入れて邪魔にもならないのでおすすめです。
ワイシャツをどのコースでクリーニングするか、受付で選びます。
ワイシャツの状態によって選ぶコースも変わってきますので、以下を参考に選んでみてください。
ワイシャツの状態 | 選ぶコース |
---|---|
通常 | ドライクリーニング |
汗の臭いが気になる場合 | 汗抜きクリーニング |
高級ワイシャツの場合 | デラックス仕上げ ロイヤルコース |
気になるシミがある場合 | シミ抜きオプションを追加 |
通常はドライクリーニングといって、水を使わないクリーニングになります。
しかし、ドライクリーニングでは水溶性の汚れ(汗など)は落ちにくいので、汗の臭いが気になる場合は、汗抜きクリーニングを依頼しましょう。
高級なワイシャツは、生地が傷みにくい「デラックス仕上げ」や「ロイヤルコース」と呼ばれているコースを選ぶと良いです。
通常料金の二倍から三倍掛かりますが、より丁寧にクリーニングをしてくれて安心です。
もし、どのコースを選べば良いのか分からない場合は、店員さんに相談してみましょう。
ワイシャツの襟、袖は皮脂汚れが付きやすいので、長時間放置すると黄ばみや黒ずみになりがちです。
そこで、汗・皮脂汚れが増える夏場は着用から2、3日以内にクリーニングに出すことをおすすめします。
その際、受付時や、宅配の場合は通信欄に、黄ばみが気になる旨を伝えておくと確実です。
ワイシャツクリーニングの受付を済ませたら、完了予定の日時が書かれた伝票を渡されます。
早ければその日の夕方や翌日に仕上がりますが、数日かかるところもあるので、早く仕上げて欲しい場合は受付の際に伝えるようにしましょう。
納期が分かったら、伝票を持って行き受け取ればワイシャツクリーニングは完了です。
ワイシャツクリーニングの料金相場は、およそ以下の通りになっています。
形態 | 料金相場 |
---|---|
店舗クリーニング | 150円〜300円 |
宅配クリーニング | 200円〜350円 |
店舗型クリーニングの場合は、ワイシャツ一着あたり150円~300円、宅配クリーニングでも一着あたり200円〜350円と大変安価です。
クリーニング店によって多少の差があったり、割引などでさらに安価でクリーニングできる店もあります。
大手チェーンの料金比較やオプション料金相場などについては、こちらの記事でご紹介しています。
宅配クリーニングのワイシャツの値段については、次の記事を参考にしてみてください。
ワイシャツクリーニングの納期は実店舗型と宅配型で大きく異なります。
両者の納期目安を以下に記載します。
形態 | コース | 料金相場 |
---|---|---|
店舗クリーニング | 通常 デラックス仕上げ | 当日〜3日 一週間〜10日 |
宅配クリーニング | 通常 デラックス仕上げ | 翌日〜一週間 一週間〜20日 |
店舗クリーニングでは、早いところでは即日仕上げで、普通は当日~三日後です。有料シミ抜きやデラックス・ロイヤル仕上げは一週間~10日程度かかります。
一方で、宅配クリーニングでは、最短で翌日、大抵は1週間前後です。デラックス・ロイヤルは一週間~20日程度掛かることもあります。
ワイシャツクリーニングを実店舗型のクリーニング店に依頼すると、即日(当日)仕上げ可能な場合があります。
ただし、次の点では注意が必要です。
ワイシャツの即日仕上げの注意点 |
---|
同じチェーン店でも即日仕上げ不可の店舗がある |
持ち込みの〆時間が店舗によって異なる |
多くの場合は午前中までの締め切り |
オプションを付けると即日対応不可の場合が多い |
工場から近い店舗であっても、午前中の早い時間が〆であることが多いので、必ず最寄りの店舗へ問い合わせをしてください。
また、ワイシャツクリーニングに、シミ抜きやデラックス仕上げなど、特殊なコースやオプションをつけた場合は即日対応できないことがほとんどなのでご注意ください。
宅配クリーニングの場合は、即日(当日)仕上げは物理的に不可能なので、どうしても当日仕上げたい場合は、店舗型クリーニングを利用しましょう。
ワイシャツをクリーニングに出す頻度は「週に一回」がおすすめです。平日に着たワイシャツ5枚を、週末にまとめてクリーニングに出す人が多いです。
もし、ワイシャツを脱いでから一週間以上放置してしまうと、汗・皮脂汚れが繊維に定着し、黄ばみや黒ずみ・臭いの原因になります。
また、汗・皮脂汚れの多くなる夏場は、週の半ばでクリーニングに出すのも良いでしょう。
クリーニングに出す頻度とタイミングについては以下の記事でご紹介しています。
ワイシャツの襟汚れはクリーニングでも基本的には落とすことが可能です。
ワイシャツのクリーニングでの洗い方は、強力な洗剤を溶かした50度前後の湯で洗うため、汗・皮脂などの水溶性の汚れ落ちは抜群です。
ただし、日数が経過するほど落ちにくくなりますので、以下の工夫をするのもおすすめです。
週の半ばに自宅で洗濯をすると、クリーニングでも落ちやすくなりますし、時間が経っている時は有料のシミ抜きであれば落ちることがほとんどです。
汚れがついてから間もないのであれば、自宅にある物でも簡単に汚れを落とすことができます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ワイシャツについてしまった黄ばみは、クリーニングで落とせる場合もありますが、黄ばんでから日数が経過しているときは、有料のしみ抜きでも落としきれないこともあります。
クリーニング店ではクリーニング事故を防ぐため、塩素系などの強い洗浄剤は避ける傾向があるので、しつこい黄ばみには対応できない場合があるのです。
自宅でワイシャツの黄ばみを落とす方法もありますので、気になる方はこの記事をチェックしてくださいね。
ワイシャツにボールペンのインクが付着した場合、すぐにクリーニングに出せば落ちる可能性は高いです。
ボールペンのインクが付着したワイシャツをクリーニングに出す際には、次の点に注意しましょう。
焦って水に濡らしたりこすったりすると、インクが繊維に染み込んで落ちにくくなるので控えてください。
また、シミ抜きを依頼する際は、インクの種類が油性か水性かを必ず伝えましょう。
油性か水性かで、シミ抜きのアプローチ方法が異なります。
ワイシャツにボールペンのインクが付いてから、時間が経っていたり、出す時間がなければ自宅でシミ抜きをしましょう。
ボールペンインクのシミ抜きは以下の手順で行います。
アルコールをかけてボールペンインクを浮き出させるのがポイントです。
アルコールは、消毒用アルコールか除光液を使います。
また、水性インクの場合には食器用の中性洗剤を使用しましょう。
ティッシュで叩いて落ちなければ、歯ブラシを使って軽くこすると落ちる場合がありますので、試してみるのもおすすめです。
ワイシャツをクリーニングに出したら縮んでしまった、という悩みは意外と多いです。
この縮みの原因は二つあります。
ワイシャツには、襟やカフスに使われる芯地(トップヒューズ芯)と呼ばれる硬めの特殊な生地があります。
トップヒューズ芯はコスパが良いわりにピシっと仕上がるため、5,000円以下の多くのワイシャツに使われることが多いです。
しかし、芯地と表生地は、樹脂で貼り付けられているので熱に弱く、一般的なワイシャツクリーニングで行われる高温洗浄とプレス機による乾燥・アイロンがけに耐えられず、縮みが発生します。
ワイシャツのクリーニングによる縮みを戻すには次の方法があります。
自宅でワイシャツを一旦洗い直すか、濡らしてアイロンを掛け直すと縮みが戻る可能性があります。
また、クリーニング店の中には、縮んでしまったワイシャツを復元するサービスを行っているお店があります。
例えば宅配クリーニングのプラスキューブの「エアリーワイシャツ」というコースでは、専用機器を使って、生地をストレッチしながらプレスすることでワイシャツを元に戻すことが可能です。
ワイシャツクは宅配リーニングに出すのも次の点で便利です。
ワイシャツクリーニングで、どうしても当日まで仕上げて欲しい場合は、店舗型クリーニングしかありませんが、そうでなければ宅配クリーニングも便利です。
まずは料金の安さが大きな理由のひとつです。
宅配クリーニングは料金が高い印象がありますが、実は実店舗と同等の料金でクリーニングできます。
安い店ではワイシャツ一着200円前後ですから、初めての方でも試しに利用しやすい価格といえます。
ワイシャツの宅配クリーニングについて、詳しくは次の記事を参考にしてみてください。