
ネクタイの染み抜きは自宅でもできますが、素材ごとに方法が違います。
ここでは、ネクタイの素材ごとの染み抜き方法、クリーニングした方が良い場合はどんな時かについて詳しく解説していきます。
Contents
ネクタイの染み抜きを自宅でする方法【ポリエステル素材の場合】
ポリエステル素材でできたネクタイの染み抜き方法をみていきます。以下の方法は、シルクなど高級なネクタイを洗う方法ではないので注意してください。
ポリエステル素材は重曹を使った染み抜きを行う
ポリエステルのネクタイの染み抜きは、重曹を使います。
ちなみにネクタイの染み抜きは、必ず手洗いで行ってください。ネクタイの染み抜きに洗濯機を使うと縮んだり、痛んだりする原因になりやすいです。
染み抜き手順は以下の通りです。
- 洗面器にぬるま湯をためて、重曹を適量放り込む
- シミになっている部分をつけて20分ほど置く
- 20分ほどつけて置いたら汚れた部分をシワにならないよう優しく揉む
- ネクタイをまっすぐにして乾いたタオルにつつむ
- 絞るとくしゃくしゃになるので、乾いたタオルで、面に対し圧力をかけ水分を出してタオルで吸収する
この後干すわけですが、ネクタイを太陽の熱で急速に乾かすと、繊維が縮んで使えなくなることがあります。そのため必ず日光が当たらないところで、しわを伸ばし陰干しにしてください。
しわが気になりアイロンをかける場合には、必ずあて布をしてからかけます。ネクタイの場合アイロンを直接あてると、繊維が傷んだり縮んだりするからです。
ネクタイの染み抜きを自宅でする方法【シルク素材の場合】
高級なシルク素材のネクタイの染み抜きは、ポリエステル以上に丁寧に取り扱う必要があります。シルクのネクタイもデリケートなため、ポリエステル同様に必ず手洗いしましょう。
また、洗う前に必ず洗濯絵表示や注意書きを確認してましょう。家庭で水洗い不可と書いてあったり、絵表示がないものは自宅での洗濯はできずクリーニングに出す必要があります。
シルクはデリケート衣類用の中性洗剤を使う
シルク素材のネクタイの染み抜きは、デリケート衣類用の中性洗剤を使います。
- デリケート衣類用の中性洗剤で洗浄液を作る
- 軽くたたんだネクタイを洗浄液にひたす
- ゆらゆらとゆらすように洗浄液で洗う
- 水を入れ替えてすすぐ
- まっすぐにしたネクタイをバスタオルに包んで水分を取り除く
- 陰干しで自然乾燥
- あて布をしてアイロンをかけてしわを伸ばす
シルクのネクタイは、取り扱いが難しいので手順および注意点を詳しく見ていきます。
手順①デリケート衣類用中性洗剤で洗浄液を作る
まずデリケート衣類用中性洗剤の説明書きを読み、メーカー指定の量を使い洗浄液を作ります。この時、必ず中性洗剤が水全体に混ざっていることを確認してください。
洗剤がうまく溶け切れていない状態だと、汚れが落ちにくく失敗しやすいです。
手順②軽くたたんだネクタイを洗浄液にひたす
ネクタイを洗う前に洗浄液に浸し、全体になじませるようにしてください。
シルクは、長時間水につけることができないため素早く丁寧に行います。
手順③ゆらゆらとゆらすように洗浄液で洗う
シルクのネクタイを手洗いするときは、もむ、こする、絞るなど力のかかる行為を避けてください。
手洗いであっても力をいれる行為を行うと、中の芯が崩れぐちゃぐちゃになる危険があるからです。ゆらゆらと水の中で泳がせるイメージで洗います。
シルクのネクタイは、長時間水につけておくことができないので20回くらいを目安にゆらし、素早く行いましょう。
手順④水を入れ替えてすすぎます
洗浄液を捨て、水を入れ替えてネクタイをすすぎます。洗剤の成分がでてこなくなるまで何度かすすいでください。
手順⑤まっすぐにしたネクタイをバスタオルに包んで水分を取り除く
ネクタイを上からバスタオルでやさしくおさえて水分をきっていきます。絞らず優しく行うのがコツです。
バスタオルが濡れてきたら位置をずらしておさえていきましょう。
手順⑥陰干しで自然乾燥
太陽の熱で急速に乾かすのはシルクにダメージが残る可能性が高く危険です。直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しし、自然に乾燥させましょう。
高級品や大事なネクタイの染み抜きならクリーニングに出すべき
絶対に染み抜きで失敗したくないという大事なネクタイや高級なネクタイはクリーニングに出すべきです。
自宅だと素人がやるので色落ちや変色などダメージが残る可能性が高くなります。クリーニングにだせば、プロが洗い仕上げてくれるので安心です。
シミの原因によってクリーニング方法が異なるため、何のシミなのかをわかる範囲でできるだけ伝えたうえでクリーニングに出します。
時間が経ってしまうと染みの種類によってはクリーニング店でも落とせなくなることがあるので、できるだけ早めにクリーニングに出しましょう。
ネクタイの染み抜きクリーニングの値段相場
ネクタイの染み抜きでクリーニングに出す場合の相場は約450円です。クリーニング店によってはシルクなど高級な素材の場合は、値段が高いこともあるのでよく確認しましょう。
大手クリーニング店のネクタイの染み抜きの価格を簡単に説明していきます。価格は税抜き表示です。
リネット(宅配クリーニング)
リネットでは、シルクのネクタイでも追加料金なしで受け付けてくれます。
工場で丁寧にチェックし、染み抜きも無料の範囲で行ってくれますし、メールで費用の連絡などを行ってくれるので預ける際に安心です。
ネクタイのクリーニング料金は、550円~です。
白洋舎(チェーン店)
白洋舎は様々な地域に店舗を構えるチェーン店です。明治時代からある歴史のあるクリーニング店となっています。
衣類のケアの知識を持つ白洋舎の集配担当者がクリーニング品を預かり、届けてくれる集配サービスがあるのも特徴です。
集配サービスでは、衣類の汚れの落とし方などを相談してから預けることができます。価格は以下のようになっています。
シルクのネクタイ:800円
シルク以外のネクタイ:450円
ポニークリーニング(チェーン店)
関東・中京地域に順次大型集中工場を建設し、最新のシステムで管理してくれる点が魅力的です。ポニークリーニング独自の洗剤などもメーカーと協力し開発しています。
料金はエリアごとに違うので確認しましょう。ネクタイのクリーニング参考価格は以下のようになっています。
通常料金400円~
デラックス料金720円~
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