
スーツはクリーニングに極力出さない方が良いと聞いたことがある人は多いと思います。
結論から言うと、なるべく出さない方が良いのは確かですが、まったく出さないのもNGです。
ここでは、スーツはクリーニングに出さない方が良いと言われている理由と、なるべく出さないようにする方法を解説していきます。
- スーツはクリーニングに出さない方が良いと言われるようになったわけ
- スーツをクリーニングになるべく出さないための工夫
Contents
スーツはクリーニングに出さない方が良いと言われる理由
「スーツはクリーニングに出さない方が良い」
このように言われるように理由は2つあります。
- スーツが劣化してしまうから
- ヨーロッパの風習を鵜呑みにしてしまっている
上記の出さない方が良いと言われるようになった理由を詳しく解説します。
出さない方が良いと言われる理由①スーツが劣化してしまうから
スーツは繰り返しクリーニングに出してしまうと、劣化が早まってしまいます。
スーツの生地はウール(羊毛)で作られてることが多いです。特に、高級スーツはウールが使われています。

このウールは、ある程度油分がないと風合いが保てなくなってしまうのですが、クリーニングに出すとその油分が必要以上に落ちてしまいます。
なので、スーツをクリーニングに出すと劣化してしまうと言われているのです。
出さない方が良いと言われる理由②スーツに関してヨーロッパの意見を鵜呑みにしすぎている
確かに、ウール素材のスーツはクリーニングで徐々に劣化してしまうことは確かです。
しかし、クリーニング出さない方が良いというのは、あくまでヨーロッパなどの海外の意見です。
ヨーロッパは気候も比較的乾燥しており、スーツも一般的に何十着も持っている人が多く、車通勤中心なので汗をかくことがあまりないという文化があるからこそ、クリーニングに出さなくてもやっていけるのです。
そんなヨーロッパの意見を鵜呑みにしたスーツ業界の人が、スーツはクリーニングに出さない方が良いと言っているわけですね。
現実的にスーツをクリーニングに出さないのは日本では難しい
スーツをクリーニングに出さない方が良いという理論は分かるのですが、日本では現実的には難しいでしょう。
なぜなら、日本はヨーロッパとは次の点が違うからです。
日本の状況
- 高温多湿の亜熱帯
- スーツの所有着数が少ない
- 電車通勤が中心で汗をよくかく
上記のような日本の状況でクリーニングに出さないと、当然スーツも汗で臭ってきますし、厳しいものがあります。
なるべくスーツをクリーニングに出さないことを意識するのは良いですが、全く出さないというのは衛生的にもやめた方が良いです。
スーツをなるべくクリーニングに出さないための手入れ方法
ここまで解説したように、日本でのスーツクリーニングの必要性は高いです。
ただ、なるべくならクリーニングに出さない方が良いのも事実ではあります。ですので、極力クリーニングに出さないでも良いように、次の3つの手入れを覚えておきましょう。
なるべく出さないための手入れ①3〜5着をローテーションして着る
スーツは一回着た後に一定時間休ませることによって、汗が蒸発し自然とシワも伸びて寿命を伸ばすことができます。
逆に、毎日同じスーツを着続けているとその分劣化も早くなりますので、最低でも3着は着回したいところです。
理想は5着で1週間に一回程度着るようにすれば、やはりクリーニングにも頻繁に出さなくても良くなります。
とはいえ、スーツを何着も買うのは経済的にも負担が大きいという人もいると思います。
特に、外回りが多い人は安いスーツを着回して、ここぞと言う時にだけ良いスーツを着るなどの工夫も必要でしょう。
なるべく出さないための手入れ②臭いが気になる時はスチームでケア
臭いが気になる時は、アイロンのスチーム機能を使ってケアしましょう。
スーツにスチームをかけて風通しのよい場所で1日干しておけば臭いが取れていることも多いです。
スチームが面倒という人は、霧吹きで代用でもOK。
水分を与えてあげることで、蒸発する時に臭い成分も一緒に外に排出してくれるので有効な手段です。
また、上記のようなお手軽ハンディスチームアイロンを使うと便利です。
なるべく出さないための手入れ③着た後はブラッシングして干す
スーツを着終わったあとは、ブラッシングするようにしましょう。普段、仕事から帰って来てそのままハンガーにかけているという人も多いと思いますが、NGです。
スーツをブラッシングをすることでホコリを落として毛並みを揃えることができます。
こうしておくことで、毛玉ができるのを防いでくれますので、スーツが長持ちします。
また、すぐにクローゼットに入れずに、風通しの良いところで干しておくことで水分を蒸発させることができてシワも伸ばすことができますよ。
ブラシは具体的に、次のような型を使うと良いです。
スーツクリーニングについてもっと知りたい人はスーツを洗う頻度は?【スーツクリーニングの全知識を徹底解説】をご覧ください。
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