この記事では、羽毛布団がぺちゃんこになる理由と、ぺちゃんこになった羽毛布団をふかふかな状態に戻す方法についてご紹介します。
羽毛布団を洗濯したらぺちゃんこになってしまった。。どうすれば戻るの?
羽毛布団はやり方を間違わなければ、自宅で手洗いしたり、コインランドリーで洗濯することも可能ですが、ぺちゃんこになってしまう可能性があります。
でも安心してください。
もし、羽毛布団がぺちゃんこになっても元に戻すことは可能です。
目次
羽毛布団を洗うとぺちゃんこになる理由は、「羽毛の形状」にあります。
羽毛1つ1つはダウンホールと呼ばれ、真ん中の核から手のひらのように羽枝がたくさん広がった構造を持っています。
羽枝を広げた羽毛同士が集まると多くの空気を保持することができ、それが保温層となって保温力を保っています。
しかし洗濯をすると羽枝が水分を含みへたるため、羽毛一つ一つがしぼむことで布団自体が平らに潰れたようになります。
しかし、羽毛は一時的にへたっているだけですから安心してください。
以下に紹介する方法で元に戻すことができますよ。
ぺちゃんこになった羽毛布団を自分でふわふわに戻す方法を見ていきましょう。
次の2つの方法があります。
ぺちゃんこな羽毛布団を復活させる方法 |
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ほぐしながら陰干しで乾燥させる |
コインランドリーで乾燥させる |
どちらもそこまで手間は掛かりませんし、無料もしくは格安です。
布団を外に運ぶのが大変という方におすすめなのが、自宅でできるほぐしながらの陰干しです。
一日で乾かすのは難しいかもしれないので、できれば事前に天気予報をチェックし、天気の良い湿気が少ない日を選んでください。
羽毛布団を干す手順は次の通りです。
一日のうち、湿気が少ない10時~14時の間に干します。
この時間帯以外は湿気が多くなりますので、室内の換気の良いところで陰干ししてください。
また、布団を日光に長時間さらすことで生地の劣化が早まります。
傷んだ生地の隙間から羽毛が飛び出て布団が痩せてしまうことを防ぐために、天日干しは避けたほうが良いでしょう。
取り込むときには布団叩きなどで叩くことは厳禁です。羽毛が飛び出てしまうことがあります。
忙しくて外に干す時間がない方は、コインランドリーの乾燥機がおすすめです。
陰干しよりも短時間なのにふっくら仕上がります。
乾燥機にかける時間の目安は布団の大きさにもよりますが、一時間程度です。
羽毛布団はステッチで区切られていても、どうしても羽毛は偏りますので完全に乾くまでには少し時間がかかります。
ぺちゃんこな羽毛布団を早く乾かすコツがあります。
布団と一緒に乾燥機用ボールか紐を外した布製のスニーカー、または靴下に入れたテニスボールを入れると「たたき」の効果により早く乾く
乾燥中に扉が開けられる場合は、時々布団をひっくり返したりして、まんべんなく風が当たるようにするのもポイントです。
コインランドリーの乾燥機の温度は必ず低温に設定しましょう。
なぜなら羽毛は繊維状タンパク質(ケラチン)であり、ケラチンは熱に弱いからです。
人の髪の毛もケラチンでできており、羽毛のダウンホールは髪の毛と同じようなものです。
髪の毛をドライヤーで長時間乾かすと傷むように、羽毛布団を高温で乾燥機にかけると羽毛が傷んでしまいます。
傷んだ羽毛は羽枝が切れ空気の層を維持できなくなり、つまり保温力が低下します。
しかも髪の毛と違い油分の補給ができないため、一度傷んでしまうと致命的です。
せっかく暖かい羽毛布団ですから、羽毛の傷みは最小限に抑えて保温力を維持したいものです。
陰干しやコインランドリーの乾燥機でも羽毛布団がぺちゃんこになったまま復活しないときは、布団クリーニングに出すことをおすすめします。
羽毛布団がぺちゃんこから復活しない原因として考えられるのは、家庭での洗濯で落としきれなかった皮脂や汗などの汚れです。
寝ている間にかく汗はコップ1杯と言われますから、長期間洗わなかった布団にはかなりの蓄積汚れがあるはずです。
この蓄積汚れが羽毛についたままでは、ダウンボールがつぶれて空気の層ができず、ふんわり感が復活しません。
このような頑固な汚れは、布団クリーニングにお任せしましょう。
クリーニング会社ならではの専用洗剤でキレイに洗いあげてくれるうえ、布団専用の乾燥機でしっかりと乾かしてくれます。
また、わざわざ外に出なくても集荷に来てくれますので特に女性には嬉しいですね。
重くてかさばる布団を運ぶ手間が省けます。
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