この記事では、綿の布団はコインランドリーや自宅で洗濯できるのか、綿100%の布団と綿50%の布団の扱い方に違いがあるのかどうかを詳しく説明しています。
綿布団の洗濯方法が知りたい・・・。コインランドリーで洗濯できるの?それとも、クリーニングに出すべき?
綿布団は良質で高価なお布団ですから、洗濯では絶対に失敗したくないですよね。
綿の布団の性質を知って、あなたの家のお布団を清潔に気持ちよくキープしましょう。
目次
綿布団には次の種類があります。
それぞれ、どの洗濯方法が可能なのかを解説します。
綿100%の布団は、和布団と言われる昔ながらの布団によく見られます。
100%の布団にできる洗濯方法は次の通りです。
洗濯方法 | 綿100%の布団の洗濯方法別の可否 |
---|---|
洗濯機 | 不可 |
踏み洗い | 不可 |
コインランドリー | 不可 |
宅配クリーニング | 可 |
上記の通り、綿の布団はクリーニングに出すことはできますが、コインランドリーや自宅で洗濯(水洗い)は次の理由からできません。
綿布団が自宅やコインランドリーで水洗いできない3つの理由 |
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綿が片寄ってしまうから |
綿が片寄るのを防ぐ加工をしてあっても、綴じ糸が切れる可能性があるから |
綿の油分が抜けてしまい、固く縮んでしまうから |
洗濯により綿が固まり、布団の中で移動してしまうことで、中綿が団子状態になってしまう恐れがあります。
一度縮んだ綿は元には戻りません。
綿布団は、中の綿が片寄るのを防ぐために、その数か所が糸で綴じられていますが、これを洗濯機で洗うと、綴じ糸が切れるか、または側生地が破れてしまう可能性が高いです。
綿(コットン)布団は、保温性・吸湿性・クッション性を兼ね備えていますが、一方で綿は取り扱いに注意が必要なデリケートな素材でもあります。
また、綿(コットン)とは、アオイ科の植物「ワタ」から採れる白い綿毛を繊維にしたものです。木綿とも言われます。
綿には油分が含まれており、これが綿の布団の「ふかふか」のもとになっています。
洗濯することでこの油分が抜けてしまい、固く縮んでしまうのです。
『綿布団』は取り扱いできないクリーニング店が多いなか、唯一、業界大手のしももとクリーニングだけは通常価格と同様に取り扱っています。
【公式ページ】https://shimomoto-cl.co.jp/
綿50%・ポリエステル50%の布団はいわゆる綿混布団と呼ばれています。
綿混紡布団の洗濯方法の可否は次の通りです。
洗濯方法 | 綿50%・ポリエステル50%の布団の洗濯方法別の可否 |
---|---|
洗濯機 | 不可 |
踏み洗い | 不可 |
コインランドリー | 不可 (できると言っているのはコインランドリー業者です) |
宅配クリーニング | 可 |
綿の布団は重く取り扱いにくい傾向がありますが、ポリエステルを混ぜることによって、クッション性や吸湿性などの長所はそのままに、軽く扱いやすくなっているのが特徴です。
しかし、綿の割合が少なくなったとはいえ、洗濯により固く縮んでしまうという性質に変わりはありません。
綿混布団は、自宅で洗濯することはできませんし、コインランドリーで洗濯することもできません。
一部できるといっているサイト、動画もございますが、失敗する可能性の方が高いです。
綿50%・ポリエステル50%の布団も、宅配クリーニングに出しましょう。
綿布団は、コインランドリーでは洗うことができません。
もし、綿布団をコインランドリーで洗濯するとどうなってしまうのかをご紹介します。
上の写真は、綿布団をコインランドリーで洗った場合の失敗例です。
中の綿が固まって団子状となり、綴じ糸が切れ、側生地が破れてしまっています…。
ところで、布団を丸めて糸で縛り、いわゆる「すし巻き」状態にして洗えば成功したという事例をネット上で時々見かけます。
中の綿が片寄らないようにとの配慮と思われますが、「すし巻き」では内側の汚れが十分に落ちるとは言えません。
もちろん綿の縮みも避けられないでしょう。
「布団はコインランドリーで洗濯できる」というネット上の事例もたくさんあります。
しかし、綿の布団はコインランドリーでは洗濯できません。
大事なお布団ですから大切に扱いましょう。
ここまで見てきたように、綿布団は100%であっても50%であってもクリーニングに出すのが一番良い方法です。
自宅での洗濯やコインランドリーでの洗濯は避けましょう。
一昔前には綿布団はクリーニングさえできないとされていました。
しかし、昨今の機器性能や技術の向上により、今ではクリーニング店で綿布団含めてほとんどの種類の布団が洗濯(水洗い)できます。
中綿の汚れをしっかり落とし、綿布団の「ふっくら」を復元する専用機器と技術がクリーニング店にはあります。
この辺りの技術は、それぞれのクリーニング店の企業秘密とも言えるような部分でさえあります。
綿布団のクリーニング費用はおよそ次のような相場になっています。
項目 | 料金 |
---|---|
店舗型クリーニング | 一枚当たり4,000円〜7,000円 |
宅配クリーニング | 一枚当たり4,000円〜9,000円 |
綿布団のクリーニング料金は、確かに安くはありません。
安価な布団であれば新品が買えてしまうこともあります。
しかし、まとめてクリーニングに出すことでコストを抑えられたりしますし、布団を洗うことで睡眠の質も向上します。
「価格」や「品質」などの観点からしっかり比較して、あなたにぴったりのクリーニング店を選びましょう。
綿布団が洗えないなら「打ち直し」という方法もあるって聞いたことがあるけど…?
綿布団の洗濯を考えた時に、「布団の打ち直し」を勧められることがありますが、打ち直しでは布団の中綿の汚れは落ちません。
打ち直しとは、古くなった布団の側生地を開いて、へたった中綿をほぐし、必要であれば中綿を追加し、新しい側生地で包み直すといった作業を指します。
布団のリフォームと言われることもあります。
打ち直しの際に中綿を洗うことはしません。
つまり、綿布団の見た目は新品のように綺麗になりますが、中綿の汚れはそのままなのです。
綿布団の汚れや臭いが気になるのであれば、打ち直しではなく、クリーニングに出すことが必要です。
当サイト「宅配クリーニング博士」編集部が総力を挙げてクリーニング店16社を徹底比較し、ランキング化しました。
価格と品質のバランスが取れた優秀な布団クリーニング店が分かるので、迷っている場合は参考にしてみてください。